
起立性調節障害とは?
起立性調節障害(OD)とは若者に多い循環器と自律神経の病気です。
何らかの原因により自律神経や中枢神経などに異常が起こり、立った時の血液の循環に様々な問題を引き起こす疾患の総称です。
日本の小児科などで若年の患者に対しては、起立性調節障害(OD)と言われ、脳神経内科、循環器内科で成人の患者に対しては、起立不耐症(OI)と言われます。
どちらも起立後の血液循環の異常によって、立ち続けることに耐えられない(起立不耐性)という症状が現れる病気の総称で、ほぼ同様の意味で使われています。
体位性頻脈症候群(POTS)起立後の頻脈)、血管迷走神経性失神(VVS)起立後の失神)、起立直後性低血圧(INOH)起立直後の血圧低下)、起立性低血圧(OH)起立後の血圧低下)、遷延性起立性低血圧(delayedOH)起立後数分後の血圧低下起立後の失神)これらの疾患の総称を起立性調節障害(OD)または起立不耐症(OI)と呼びます。

起立性調節障害の症状とは?
人によって症状は様々ですが、高い頻度で出る症状を大きくまとめると下のようになります。
☑️立ちくらみ
☑️めまい
☑️失神
☑️午前中の体調不良
☑️睡眠の異常
☑️頭痛
☑️目のかすみ
☑️胃腸の不調
☑️発汗異常
☑️疲労感、倦怠感
☑️思考力、記憶力の低下
患者さんの傾向としては、発症のピークは15才前後だと考えられますが、タイプによっては高齢の方なども含め成人の方も発症します。
男女比は、どちらかというと女性に多いと考えられていますが、実際の所はわかりません。
起立不耐症(OI)、起立性調節障害(OD)は患者さんの重症度が幅広い病気で、軽症では日常生活にほとんど支障なく過ごすことができますが、重症例では座っている姿勢を維持することすら難しく、中には一日中横になって過ごさなければならない患者さんもいます。

起立性調節障害が起こる原因とは?
発症の原因に関しては、まだ不明な点が多いです。
なぜなら、原因は思春期の急激な身体発育による自律神経のアンバランスによって引き起こされるからです。
思春期になるまでのストレスは人によって様々なので、これと言った原因はありません。
またストレスと言っても外部から感じるものでなく、内部にある場合がほとんどです。
イジメられたなどわかりやすい外部要因ではなく、それに対しての捉え方の問題の方が原因になりやすいです。
その結果、自律神経や循環器に異常をきたし、血圧異常を起こします。

起立性調節障害の対処法とは?
起立性調節障害の対処法①朝日を浴びる
私たちの体は太陽の光を浴びることでリセットされます。
朝日を浴びることで、メラトニンの分泌が抑えられ、眠さやだるさが取れていきます。
体のリズムを整えることで、少しずつ改善されていきます。
遅く起きてしまったとしても、なるべく太陽を浴びる努力をして下さい。
起立性調節障害だかといって、1日中家の中で過ごしていると、余計に症状を悪化させてしまう原因になります。

起立性調節障害の対処法②適度な運動をする
体が重かったり、だるさを感じるかもしれませんが、1日1回は運動をしましょう。
寝ているだけでは、なかなか改善しないのが起立性調節障害の特徴です。
かといって激しい運動もオススメしません。
1日15〜20分程度のウォーキングを行いましょう。
その時になるべく下を向かないようにして歩く事を心がけて下さい。
起立性調節障害の9割の患者様は、首に負担がかかっています。
ウォーキングする際は、顔を上げ真っ直ぐ歩くことを心がけて下さい。

起立性調節障害の対処法③食事に気をつける
カップラーメン、ポテトチップスなどのスナック類の食べ物には気を付けましょう。
内臓に負担がかかることで、体の回復力が弱まり、起立性調節障害の症状を長引かせる原因になってしまいます。
起立性調節障害では腹痛を訴える患者様が非常に多いです。
それだけお腹が敏感になっています。
そのような状態のところに体に悪い食事や刺激の強い食べ物を入れてしまうと、症状が出やすくなってしまいます。
暴飲暴食は避けるように気をつけましょう。

起立性調節障害の対処法④就寝・起床時間を決める
起立性調節障害になる原因としてあげられるのが常習的な夜更かしです。
普段から早寝早起きを心掛けるようにしましょう。
仮に早く起きられなかったとしても、遅くてもいいので起床する時間を決めてなるべくその時間通りに起きることを心がけて下さい。

起立性調節障害の対処法⑤間接照明にしてみる
リンビグ、子供部屋など、子供が長くいる部屋の伝統を変えてみましょう。
蛍光灯ではなく、暖色系の間接照明にすることで、夜スムーズに眠ることができます。
蛍光灯の光は、目から入ると交感神経を刺激してしまい、興奮状態になってしまうため、夜寝つきが悪 くなってしまうのです。

起立性調節障害のまとめ
起立性調節障害は、近年増えている疾患です。
最近では、大人にも同じ様な症状が増えています。
これは社会背景が大きく関与しています。
治らない病気ではないので諦めずに、症状が軽度であれば自分で対処し、重症であれば専門家の指導のもと、治療するのが良いです。

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